【白昼夢!?】ローマの熱い夏
みなさまこんにちは。
ヨーロッパを1人旅していた際に、ローマに立ち寄った際の話です。
私は基本的に「公式ユースホステル」として登録されたホテルを回って旅行していました。
そのほうが安心だったからです。
どこが「公式」かというと、見た目や名前ではわからなかったのですが、
ガイドブックを持っていたので、そこに載っているホステルを探す形で旅をしていました。
これは私がローマに訪れた時のことですが、
ヨーロッパを1人旅していると、旅する場所や期間が似ているためか、
向こうで知り合った日本人旅行者と別の国でまた会うことが多くありました。
そんな折に、ローマでは、公式ガイドには載っていないが、
とあるホテルが環境や設備が良くオススメと聞いていて、
記憶に残っていました。
ローマの公式のユースホステルは元監獄を改修した等の情報もあったため、
ローマに着いた際に、「公式ホステルよりオススメの方が良いのでは。」
そのように考えました。
わたしがその「とあるホテル」を尋ねると、
受付には女性の方がいらっしゃいました。
その方は、1泊20~30ユーロ、
(記憶が曖昧ですが当時の公式ホステルと相違ありません。)
部屋は相部屋だと説明し受付が完了しました。
ユースホステルでは同性の他人と相部屋なのは当たり前だったので、
私は特に疑問を抱きませんでした。
しかし部屋に入ると驚愕。。。
その部屋には2段ベットがたくさんあり、
お手洗いやシャワールームは一ヶ所なのですが、
音が聞こえそうな至近距離に無造作に設置されていて、
部屋には10名以上既にいましたが、全員異性でした。
中には下着姿で歩いている方もいて、
そして誰も私が入室したことに驚いてもいません。
「何かの間違いではないか。」
という思いと、
「ここではこれが普通なのかもしれない。」
という思いが交錯し、しばらく放心していました。
私自身がどう思っているか以上に、
先客の相手方も私の存在が気になるのではと思ったこともあり、
放心の末に不安の気持ちが勝り、フロントにいき、
「大変申し訳ないがチェックアウトできませんでしょうか。」と、
お願いしました。
フロントの方は、
「どうして?」というような表情をされていましたが、
部屋の状況をお伝えすると、「わかった」という形で了承してくれ、
温かく送り出してくれました。
私はというと、いずれにせよどこかには泊まらないといけないので、
本にも載っている元監獄の公式ユースホステルに向かいました。
無事その公式ユースホステルにも空きがあり泊まれたのですが、
夜になって、シャワー室に忘れてしまった、
日本語がパッケージに書いてあるシャンプーを取りにいくと、
屈強な体をした外国の方にすでに使われていて、
「あのーーーーそのシャンプー、、」と声をかけると。
「This is mine.(自分のだ。)」と言われ、
何故前のホテルに泊まらずここに泊まってしまったのか、と後悔をしました。
(その後、何度かシャンプーの日本語を指して私のだと言うと、返してくれました。)
1人旅をしていると、個人差があるかもしれませんが危機意識が高くなります、
安全に朝を迎え、旅を続けられたので選択は失敗ではなかったと思っています。
しかし当時は正直、自分は何か千載一遇の状況、を逃したのでは、
滅多にないシチュエーションを経験しておくべきだったのではないか、
そんな思いも持ちながらローマを後にしました。
今になって思うと、
性別については何か考えがあってホテルを運営していたのかもしれませんし、
ただ次から次に人をいれていただけだったのかもしれません。
あの時のことは白昼夢のようですが、今となっては良い思い出です。
読んでいただきありがとうございます。