【経営者になれる!?】ズッコケシリーズの名作
みなさま、こんにちは。
私は小学生の頃、「ズッコケシリーズ」の小説が大好きでよく読んでいました。
この「ズッコケシリーズ」ですが、小説家の那須正幹さんが1978年に第1作を発表して以降、
2004年までに全50巻を発表した、長期のシリーズです。
基本的には1話完結の物語ですが、広島県広島市をモデルにした架空の街、
稲穂県ミドリ市花山町を舞台に、ハチベエ、ハカセ、モーちゃんという3人の小学6年生を中心に、
家族やクラスメイト、そしてその物語ごとに出会う様々な人たちとともに、
学校行事や街中での出来事、ミステリー体験やタイムスリップ体験、
SFのような出来事など、様々な題材で物語が展開されます。
主人公の3人は個性豊かで、それぞれに魅力的で、
そして本当に近くにいそうな気がするキャラクターなのも魅力です。
やんちゃでわんぱくで単純なハチベエ、
しっかりもので、でも少し抜けてて、博学なハカセ、
食いしん坊でのんびりだけど心優しいモーちゃん、
ハチベエが大騒ぎして、ハカセが冷静に原因分析して、
モーちゃんが落ち着くように促しても気かずにハチベエを先頭に突入していき、
というような展開が目に浮かぶような、そんな確立された世界観となっています。
そんな、「ズッコケシリーズ」ですが、特に私が好きだった回が、
「うわさのズッコケ株式会社」です。
この回では、防波堤に釣り客がたくさんいることに気づいたハチベエが、
釣り客相手に飲み物や食べ物を売ったらお金儲けが出来るのではないかと思いつき、
ハカセとモーちゃんと協力し資金を集めて商品を調達し、商売をしようと試みます。
当初の売れ行きが好調なことから、たくさんの資金があればより多くの商品が揃えられ、
利益もさらに拡大するはずだと考えた3人は、なんと友人たちに株式を発行し、
それで集めた資金を元手にさらに事業を拡大しようとします。
この、株式会社を作る、という発想が面白く、
博学なハカセの知識のもと、株主(クラスメート)には事業の儲けから配当金を払い、
なんと株主総会まで実施します。
そんな3人の事業は順風満帆ではなく、本当の事業でもあるであろう、
外部要因による計算外の事象が色々と起こります。
3人はそれをどうやって乗り越えていくのか、
そしてそこから何を学ぶのか。
本当にオススメの1冊なので、未読の方は、
大人が読んでも今だからこそわかる面白さがある本だと思いますので、
ぜひこの秋の夜長に手に取っていただけたらなと思います。
読んでいただきありがとうございました。