【リプレイ!!】18歳からやり直す人生設計
みなさまこんにちは。
日に日に秋が深まり、肌寒さも感じるこの季節、
「秋の夜長」にオススメな小説をご紹介させてください。
人間生きていると色々な出来事があるとあります。
予測していた出来事や、予測していなかった出来事、
そういった何か出来事が起こったタイミングや、
特段何も起きていない中でもふとしたきっかけで、
「もっとあの時こうしていたら良かった」など、
過去を振り返って「やり直したい」そのように感じることはありますか?
この辺は、それぞれ人によって、現在の状況や、
過去を振り返って「あの時のあの判断が良かった」
そういう風に過去を肯定的に感じる人もいるでしょうし、
考えが大きく分かれるところだと思います。
ただ、結果が分かっている現在から考えるということでは、
最高の選択を知っている状態でもあるわけなので、
やはり程度の差こそあれ、「やり直したい」という感情が芽生えたり、
また、「やり直したい」という具体的な出来事がなかったとしても、
「若い時代をもう一度経験したい」「あの企業に投資して、儲けて豪遊したい」など、
真剣に想像するのではなくとも、考えてみた方もいらしゃるのではないでしょうか。
ケン・グリムウッドさんが1987年に発表した、『リプレイ』という小説では、
43歳で心臓発作で突然死を迎えた主人公が、目を覚ますと18歳の時点に戻っている、
そんな小説です。
過去に戻った主人公が一番最初にするのは、結果のわかっている、
賭け事や投資などです。やはり「人間の欲」というものでしょうか。
そうやって億万長者になっていく人生、
主人公はどんなことを感じ、そして経験するのか。
例え過去をやり直したとしても人間の1日の時間が24時間であることは変わりません、
得るものがあるということは、失うこともあるということです。
人との出会いもそうです。
億万長者になって、別の人生を歩むと言うことは、
元々の人生で大切な存在となっていた人と、
同じような関係を築けないかもしれません。
人生の幸せとは。色々なことを考えさせられます。
そんな主人公ですが、18歳からやり直した人生でも、
またしても43歳のある日に心臓発作で突然死します。
そしてまた18歳。
この『リプレイ』という小説は、何度も何度も人生を繰り返すそんな主人公が、
何を考え何を見つけ出すのか、そんな小説になっています。
私はこの本を最初に読んだのは10年以上前になりますが、
今も時々思い出しますし、読み返したくなる、そんな小説です。
こういったジャンルの小説は「ループもの」として人気もありますので、
『Re:ゼロから始める異世界生活』『シュタインズ・ゲート』
『四畳半神話体系』などがお好きな方にも、ぜひオススメしたいです。
この『リプレイ』を読んでいて一番大事だなと私が感じるのは、
今現実の、自分の人生のこの瞬間も、
記憶がないだけで未来からやり直すために帰ってきたのかもしれない。
そう思って、未来で少しでも後悔しないよう、
日々全力で頑張ることなのかなと思っています。
昨日は変えられなくても、明日は変えることができるのですから。
読んでいただきありがとうございます。